読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

海の中に沈む

海塚の企画・メモ・キャラ用ブログ

ゲロ甘珈琲一先ずコピペしたやつ

特に意味もない話。甘い珈琲を飲むだけ。

 

 薬缶に水を入れて火にかける。暫くぼんやり過ごして、シュウシュウなんて音が聞こえ始めた頃に安いインスタントコーヒーとカップを用意する。コーヒーカップではないものの、シンプルでお気に入りのカップだ。こんな日には丁度良い。

 スプーンをカップに差し込んで、インスタントコーヒーのセットをしたら沸騰しかけの湯を注いで。……ああ、スティックシュガーを忘れていた。大袋の中から数本取り出して、コーヒーと一緒にキッチンから離れる。向かうテーブルにあるのは観賞植物一つのみ。

 陽が差し込んでいるお陰で、暗い茶色のテーブルに明るい花は一層よく映えて見える。真っ赤な色をしたそれを傍目に持ち運んだものを置いた。そういえば前に買ったドーナツがあったっけ。キッチンに戻って小さめの皿にドーナツを二つ載せたらまたリビングへ。準備完了。

 椅子に腰掛けたらスティックシュガーを一つ破いてカップの中へ。入れ終わったらもう一本、もう一本。いくつか入れたところでスプーンを回す。くるくる、くるくる。スプーンとカップから、ざりざりとした砂糖の感触がしなくなったところで手を止める。

 一口。甘い。二口。甘い。三口。甘い。

 甘くて甘くて吐いてしまいそうだ。なら飲むな? いいや、今はこんな気分なんだ。先に言っておくと、いくら安っぽいインスタントコーヒーだとしても、普段なら断じてこんなことはしない。だというのに、一体僕は何をしているんだろう。仕方ない。気分だ。

 一口、二口。

 甘ったるいコーヒーーーもはや砂糖水の域だーーを片手に市販品のドーナツを口に放り込んでゆく。中にたっぷりクリームの詰まったふわふわしたのを食べ終えたら、今度は表面がサクサクしたドーナツ。温めたらよかった、と少し思った。

 窓の外は、普段ならば忌々しいほど、鬱々とするほど、今の状況にぴったり合わせたような快晴。雲だって、ほんの申し訳程度しか浮いていない。

 ああ、なんて忌々しい。なんて甘ったるい。

……なんて、なんて心地良い。 最後の一欠片を口に入れて、コーヒーを飲み干した。